古代ローマから現代にいたるまで、鱒を釣るための毛鉤は大いなる変遷をへてきました。原始的なリアルさの追求から、技術の発展に伴う表現力の拡大、魚の生態の理解に基づく科学的アプローチ、アートとの接近にいたるまで、あくまで趣味の世界であるがゆえにさまざまな思考と思想がかかわってきたのが、トラウトフライの世界です。
考え方の移り変わりと、歴史的に重要性のあるパターンの姿を、豊富な図版と主要図書からの引用を組み合わせて概観するのが「ザ・ヒストリー・オブ・トラウトフライズ」です。この本が一冊あれば、世界におけるフライデザインのおもな流れを把握でき、またフライを製作する場合の貴重な参考図版としても活用できるでしょう。
サイズ:A4変形/ハードカバー 395頁(うちカラー36頁)
2018年3月発行
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